電気計画

下記のように、基本方針を決定し、受電方法などの設備の詳細をつめていきます。

(1)基本方針

・公園利用者及び地域住民に対して安全な照明計画します。

・照明灯器具は夜間のみならず、昼間にあっても公園の景観を損なわず、周辺の環境に調和したデザインとします。

・保守管理(球取り替え、清掃)が容易な器具を採用します。

(2)受電及び引き込み位置

・受電方法の決定:100V、200V単相3線式、200V3相3線など
・電気の引き込み位置:景観や経済性を考慮し、計画地のどこから引き込むかを決定します。

(3)照度

・平均照度3LX程度とし、入り口付近は少し照度を上げます。

照度の単位:LX(ルックス)
LX(ルックス) 明るさの程度

約0.1

約0.2

約1.0

約3.0

約5.0

約65.0

約100,000.0

物の形が分かる程度の明るさ

満月の夜の明るさ

物の色が分かる程度の明るさ

ゲンジボタルが光ったときに1cm離れたところでの明るさ

新聞が読める程度の明るさ

60Wの裸電球から1m離れたところでの明るさ

晴天の日なた

(4)照明器具

・照明灯の光源は、年間のランニングコストが安価で、暖かみのあるナトリウム灯とします。

(5)電線路
・電線路は地下埋設式とします。埋設深さは、車両その他重量物の圧力を受ける恐れがある場所は1.2m以上、
その他の場所では0.6mとします。

(6)照明灯の選定

環境庁により「光害対策ガイドライン」が平成10年3月に策定され、屋外照明にかかわる大気生活、
環境保全上の問題に対して以下の点を提案しています。

・良好な「照明環境」を実現するための取組み
地域特性に応じた屋外照明のあり方の類型を設定し、光害を抑えて良好な証明環境の実現を
目指します。(地方自治体に「地域照明環境計画」の策定を提案)

・地球温暖化対策の推進
光害を抑えた効率的な照明により、消費電力を抑え、CO2の排出量を削減し、地球温暖化の一助とします。

「光害の」問題とは?

街路照明等の照明器具から照射される光のうち、目的とする照明範囲外に照射される
光(漏れ光)により周辺環境に悪影響を及ぼすという問題をいいます。

・植物への影響(イネ・ホウレンソウの生育障害)
・動物への影響(夜行性鳥類 ウミガメ産卵影響)
・虫への影響(誘虫性による問題)
・天体観測への影響(星空が見えない)
・歩行者・居住者への影響(不快グレア)・安眠妨害
・交通機関への影響(信号などの視認性に与える影響)